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17- D- 0154 201 7 年 5 月 2 6 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
田辺三菱製薬株式会社
(証券コード:4508)【据置】
長期発行体格付 A+p
格付の見通し 安定的
■ 格付事由
(1) 国 内 売 上 高 6 位 の 医 療 用 医 薬 品 メ ー カ ー 。 三 菱 ケ ミ カ ル ホ ー ル デ ィ ン グ ス の 連 結 子 会 社 ( 出 資 比 率
56%)で同グループのヘルスケア事業の中核を担う。自己免疫疾患、糖尿病・腎疾患、中枢神経系疾患、
ワクチンを重点疾患領域とする。「パイプライン価値最大化」「育薬・営業強化」「米国事業展開」「業務生
産性改革」を軸とする中期経営計画を推進し、独自の価値を一番乗りで提供する創薬企業への変革を目指
している。
(2) ジェネリック医薬品の使用促進や薬価制度の見直しが実施されるなど、政府による医療費抑制策は一段と
強まっている。これに対し、当社は重点品の販売強化に努め、国内の事業基盤を維持している。また、海
外に導出した複数の製品のロイヤリティ収入が大きな収益源となっているほか、今般米国で承認された筋
萎縮性側索硬化症(A L S)治療薬の収益寄与も見込まれ、当面、安定した利益水準を維持できると想定す
る。財務基盤は堅固で、中期経営計画に掲げる研究開発投資や米国戦略投資などには柔軟な対応が可能で
ある。以上を踏まえ、格付を据え置きとし、見通しを安定的とした。
(3) 国内では、主力の抗 T NF α 抗体製剤を始め特許切れ製品への依存度がやや高く、今後の薬価制度改革の
影響を受けやすい点に留意を要する。有力な新薬候補が少ない中、他社との提携も活用したプレゼンスの
維持が課題であ る。米国では、導出した多 発性硬化症治療薬の特許 が 19 年に満了するが、その 影響は
A L S 治療薬の販売拡大によってある程度補えるとみられる。M&A や新薬候補の導入なども組み合わせ、
米国での収益基盤を確立できるかが注目点である。
(4) 18/ 3 期の売上収益は 4, 410 億円(前期比 4. 0%増)と過去最高を更新する計画である。国内の重点品の販
売増や A L S 治療薬の米国発売などが寄与する。営業利益から非経常的な項目を除外したコア営業利益は、
後期開発試験の増加に伴う研究開発費増を受け 900億円(同 4. 8%減)となる見通しだが、利益率(対売
上収益)は 20%を上回り、高い収益力が維持されている。財務面では、17年 3月末親会社所有者帰属持
分比率は 87.4%であるほか、親会社への預け金を含む実質的な手元流動性は 4, 000 億円以上と潤沢である。
(担当)本西 明久・佐藤 洋介 ■ 格付対象
発行体:田辺三菱製薬株式会社
【据置】
対象 格付 見通し
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2017 年 5 月 23 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:島田 卓郎
主任格付アナリスト:本西 明久
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp/ )の「格付関連情報」に、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「医薬品」(2011 年 12 月 7 日)、「親子関係にある子会社の
格付け」(2007 年 12 月 14 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 田辺三菱製薬株式会社
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. 非依頼格付について:
本件信用格付は格付関係者からの依頼に基づかない信用格付である。国に対する信用格付である場合を除き、依
頼に基づく格付と区別するため格付記号の後に「p」を表示している。格付関係者からは、信用評価に重要な影響を及
ぼす非公表情報を入手している。
10.J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g- 7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示は J C R のホームページ(http: / / www.jcr. co. jp/ en/ )に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先